セルフケアでの改善が難しい場合は、皮膚科を受診して背中ニキビ治療を行うという選択肢もあります。
皮膚科で受けられる背中ニキビ治療にはいろいろな種類がありますが、
その中の一つがニキビ注射です。
効果が高く即効性があるのが特徴で、炎症が激しかったり、しこりや線維化まで起こっているような
症状の重いニキビに対して行われます。
炎症を沈めることでニキビの悪化を防ぎ、クレーター状になることを防ぐことができるのです。
ニキビ注射にはケナコルト、プラセンタ、ヒアルロン酸といった種類があります。
自分の症状に合ったものを選ぶことで、より高い効果を得ることが可能です。
ただしそれぞれに注意したい点もあるため、分からないことがあれば医師に相談することが必要です。
ケナコルトはいわゆるステロイド剤です。
免疫作用を抑制し、炎症を抑えることに特化しています。
即効性に優れ、注射後1日程度で炎症が静まって腫れが引きます。
ニキビを繰り返してしこりになってしまった箇所にも効果があると言われています。
ただしニキビができやすい肌質そのものを変えることはできないため、あくまで対処療法であることを覚えておく必要があります。
また、ステロイド剤であるがゆえに、副作用には注意が必要で、熟練した医師でなければ適切な治療を行うことができません。
プラセンタは美容外科でも使われている成分です。高い抗酸化作用を持ち、炎症を早く抑えることが期待されています。
ただしプラセンタの効果についてははっきりとしたことが不透明であるため、リスクも含めて医師からしっかりと説明を受ける必要があります。
ヒアルロン酸は肌が元々もっている成分です。水分を抱え込む性質があるため、陥没してしまったニキビ跡を一時的に消す効果があります。
ただヒアルロン酸には炎症を抑える効果がないため、炎症を起こしているニキビには効果が期待できません。
医師からの説明をしっかりと聞き、注意点を理解した上でニキビ注射を選択することが大切です。