背中にきびが発生したときなんとなく、アトピー性皮膚炎などの
治療に使われるステロイドを
塗れば早く治るのではと思われる方もいるようです。
このアトピーなどに使われる外用薬には、消炎・抗炎症作用・血管の収縮作用などの働きがあり、
免疫反応を抑制することで皮膚の炎症を抑えていく効果があるものになります。
消炎・抗炎症作用などはにきびにとって悪くはないのですが、にきびの原因であるアクネ菌には
免疫が抑制されると増殖してしまうという特徴があるため背中にきびの治療に使用すると改善
するどころか反対に治りにくくなる可能性があります。
そのため、一般的にはにきびの治療にこの外用薬を使うことはほぼありません。
ただ免疫を抑制するという働きがあるステロイドですので、アトピー性皮膚炎の治療として使っていても
にきびが発生しやすいという副作用があります。
ですから治療薬として使っている方で背中にきびが出来た場合、その原因はステロイドかもしれません。
ニキビ治療は保険適用される
皮膚科でニキビを治療したいけれど、治療費が高くなるのではと心配に思う方も多いのではないでしょうか。
美肌やアンチエイジング治療の多くは、健康保険が適用されず10割負担となります。
ニキビも審美性の高い治療という事もあり、治療費が高くなるのではと思いがちです。
確かにニキビ治療法の中には、
健康保険適用ではないものもあります。
しかし、健康保険内で受けられるニキビ治療も存在しているのです。
面皰圧出や抗生剤によるニキビ治療は、
健康保険適用内の治療法です。
面皰圧出は毛穴の中に詰まっている、皮脂や膿を取り出す治療法となっています。
ニキビの初期段階、いわゆる白ニキビの治療に有効です。
ニキビはアクネ菌という菌が増える事で、起こりやすくなる為、
抗生剤によってアクネ菌を除菌します。
抗生剤は塗り薬の他に内服薬の2種類があり、ニキビの状態などで処方する内容が
変わります。
この他に、ビタミン剤も保険適用されるニキビ治療です。